2014年10月21日火曜日

葡萄月、そしてダンス



わたしは飲み込んだ、あなたの朝を
くちびるに葡萄は冷たくひかる
あなたの足裏がひるがえって、すべて幻でもかまわない


わたしの森にはもう火が燃えている
白い素足の風が踊る
スカートの裾を揺らし
千年の時のまにまを踊る、ダンス
秋は色とりどりの燃える炎のように


    ね、そばに来て
    わたしの愛はあなたときっと同じ


わたしのギターはやさしくうたっている
樹木には慰めと眠りを
夏の陽射しが恋しくても
わたしには木綿の風が吹いている
素肌にからみつく、あるいは蔓草のように


    ね、キスをして
    あなたの夢はわたしときっと同じ


どこかで誰かが扉をひらく
どこかで誰かが歌をくちずさんでいる


隙間から覗いた青空の残像が
あなたの心に鮮やかな印象を植えるなら


    ね、わたしは確信して
    きっとあなたの目の奥を見る


わたしは飲み込んだ、あなたの夜を
葡萄は冷たくひかる月
そしてあなたの指先をとらえるために、


わたしはステップを踏み続ける、終わらないダンス




4 件のコメント :

  1. いつしかに葡萄月がおわり、霧月になりました。
    ダンスの素足はゆるぎもしないでしょうが、
    こころなしか秋というより晩秋を思う季節です。
    朝夕の寒さで言葉と足元がもつれ、
    キスを盗もうとすれば自分のくちびるを噛んでしまいそうです。
    ラストダンス、Shall we dance、いろいろありますが、
    「さよならはダンスの後に」という歌を思い浮かべます。
    しかしこの詩は、終りではなく、むしろ始まりのダンス。
    恋詩(歌、唄)は終りよりも始まりのほうがいいと、
    あらためて思うのでした。

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  2. 春麗さん、もう季節は移ろいました。晩秋ですね。私はダンスが好きで(自分が踊るか踊らないかは別として)、表現としてよく使います。特に秋はダンスが似合うと思うのです。また歌も好きです。ダンスの歌は終わりという言葉が付いてくるようで、私は「Dance me to the end of love」という歌が好きです。まるで人生のよう。でも、サヨナラも終わりもない、ダンス。何だかアンデルセンの「赤い靴」のようですが、いつまでも踊り続けたいのです。

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  3. あぁ〜、良い唄だ。凄く、凄く良い唄だ。いつも、ありがとう!

    赤い靴の女の子の話は、題材として私も昔から惹かれるものを感じています。

    ダンスと言えば、この動画が好きです。ヒールが蠍の針の様で。
    https://m.youtube.com/watch?v=As0QHcUSGYY

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  4. Yさん、ダンスといえば、アルゼンチンタンゴ私も好きです。かっこいいですよね。ピアソラの「リベルタンゴ」など。ちなみに、私は男同士のタンゴにしびれます。本場では昔から男同士でも踊っていたそうです。まるで決闘するみたいに。

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