霜葉ふむ革のブーツの小気味よさこのままいつか見知らぬ冬に
窓ガラスくもる吐息にだまりこむ人のしぐさのその残酷さ
冬薔薇あかい棘さす指先の血のにじむ孤悲するどく痛く
指と指触れあうあとの切なさは白緑色に沈むみずうみ
雪片が水にふれては消えてゆく記憶の湖面忘れるための
せつな刹那やさしく閉じて音もなく真綿のように雪は降りつつ
薄氷割ってさよなら砕けちる朝のひかりの白いくちづけ
はだかの手枯れた木肌に押しあてて泣くだけのこと孤りごころは
かじかんだ指先つよくドアをあけそれきり一人見知らぬ冬へ
窓ガラスくもる吐息にだまりこむ人のしぐさのその残酷さ
冬薔薇あかい棘さす指先の血のにじむ孤悲するどく痛く
指と指触れあうあとの切なさは白緑色に沈むみずうみ
雪片が水にふれては消えてゆく記憶の湖面忘れるための
せつな刹那やさしく閉じて音もなく真綿のように雪は降りつつ
薄氷割ってさよなら砕けちる朝のひかりの白いくちづけ
はだかの手枯れた木肌に押しあてて泣くだけのこと孤りごころは
かじかんだ指先つよくドアをあけそれきり一人見知らぬ冬へ
ささやきに似た腰つきでつぶやきに似た足どりでダンスする夜は
ガラス窓くちづけかわす夜の色あいしていると風はくるめく
胸に抱く想いははかな蒼やかに咲く日のあればわたしの菫
すみれ匂いありかは知らずひたすらにもえる心を恋と名づける
そばだててそっと聞くのは胸の音あるいは風のつまさきだちの
さやかさやか葉ずれの音にやさしい嘘重ねて過ごす夜の営み
冷たいキス闇の中ほど灯をともし風の標に行くあてもなく
抱きしめてはなさないでよ夜に迷い淋しい瞳ほそい指でも