Tomorrow is another day.
窓ガラスくもる吐息にだまりこむ人のしぐさのその残酷さ
冬薔薇そうびあかい棘さす指先の血のにじむ孤悲こいするどく痛く
指と指触れあうあとの切なさは白緑色びゃくろくいろに沈むみずうみ
雪片が水にふれては消えてゆく記憶の湖面忘れるための
せつな刹那やさしく閉じて音もなく真綿のように雪は降りつつ
薄氷割ってさよなら砕けちる朝のひかりの白いくちづけ
はだかの手枯れた木肌に押しあてて泣くだけのこと孤ひとりごころは
かじかんだ指先つよくドアをあけそれきり一人見知らぬ冬へ
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