2023年10月23日月曜日

あこがれ/五羽の鳥


 






「あこがれ」

あこがれは一番星の良きひかりいかにはかなく夜が来ようと

人は行くランボオの詩を胸にだき人いきれへと振り返りもせず

鳥は飛ぶただ啼きながらひたすらに空になるまで青になるまで

船はつ潮風を帆にはらませて水脈みおひいてゆく南をめざし

名も知れぬ草の実ひとつほどの夢指でつぶせば染みるその色


「五羽の鳥」

ふいにまた一羽の鳥が飛び立ちて束の間の夢心をよぎる

街角でつがいの鳥の歌を聞くアナタナシデハ/アナタナシデモ

啼くな鳥涙ながすなうつむくな唇かんで三羽の鳥よ

思い出は四羽の鳥の空の行くつらなりながら雲の切れ間に

五羽の鳥電線にいて押し黙る風は北向き蒼穹はるか


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