ミランダ
ミランダ やさしい亜麻色の髪
青い瞳で微笑みかける
ボッティチェリの絵から抜け出た天使
裸足で草原を歩くのが似合う
ミランダ 白鳥の細い首筋
もうすぐ居なくなると告げた
はかなげな指先は弧を描いて
白いドレスを翻し踊るのが似合う
心を込めて詩を書いた ミランダ
聖バレンタインに美しいカードを添えて
あなたに贈るこの憧れを
すべてが魔法に掛けられた ミランダ
誰もがあなたを眼差しで追うように
誰もがあなたに魅かれるように
その微笑みだけを欲していた ミランダ
美しいあなたを
あなたの居ない世界は闇だと
何かを予感していながらあなたは
いともたやすく澄んだ小川を飛び越えて
ミランダ ひな菊の可憐な花
風にそよぐ静かなほつれ毛
投げかけた眼差しに時は止まる
輝きだけを永遠に切り取り
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