2007年3月29日木曜日

目を閉じて



目を閉じて
そっと目を閉じて欲しいのです
まぶたの裏に感じるものは
やわらかな陽の光り
それとも七色の虹のきらめき
じっとしていると
風のささやきも聞こえるでしょう


あなたの美しいまぶたの上に
手のひらで目隠しをする
やさしく壊れないように
あなたの温かい肌に触れる
見えるものは何
感じるものは何
そのまま眠ってしまってもいいのです
目隠しの事など
私の小さな手のひらの事など
存在すら忘れてしまっても


静かですね
私も耳を澄ませます
聞こえるものは私の鼓動
あなたを思う心のゆらぎ
あなたは今何を思っているの
快い吐息のまま
私の手のひらの中で


 

2 件のコメント :

  1. 前から、この詩が好きで、コメントしようと思っていたのですが、日が経ってしまいました。

    昨日から何だか、軽い鬱にとらわれてしまった様です。と言っても、元々、鬱っぽい人間ですが。。。(笑)そんな時に良い詩、優しい詩を読むと凄く癒されます。それで、この詩に戻ってきました。

    ありがとう。

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  2. Yさん、慰めになったのなら嬉しいです。目隠しをするという行為にやさしさを感じて書いてみた詩でした。陽だまりの午睡に。

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